消費者の趣向が多種多様になってきている昨今、それに対応できる企業は生き残り、消費者のニーズを捉えられない企業は淘汰される時代になっています。バブル景気のような時代には多くの起業家が現れて起業したものの、ニーズに応えられない企業は倒産したり、合併されたりと姿を消しています。また景気のいい時代を過ぎてからは、多くの企業がリストラクチャリングという名の下にリストラをおこなったりと人員整理をおこなったのです。それにより事務所の広さを狭くするためにオフィス移転をおこなって家賃さえも安い物件に移転したのです。

そのように企業が縮小して淘汰されていくことで、多くのビルには空室が見られてきており、ビルのオーナーとしても空室の状態を継続するよりも、賃料を下げても入居してもらったほうがいいために、従来の賃料より下げているビルも目立っています。それに乗じてオフィス移転をする企業が増えてきています。従来よりも安く入居できるのでオフィス移転費用を支払っても、直ぐにペイできるために企業のこのような動きが多くなってきています。昔は多くの企業がこぞって高層ビルに入居してステイタスを感じていましたが、最近ではより実用性を重視してビルに入居する方が多く、安定した業績を残し続けている企業が高層ビルに入居しているケースがほとんどです。

そのときのブーム等といった一時的な盛り上がりで業績を上げた企業にとっては、その時代の業績を計上し続けるには難しい環境になっています。